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         [ 解説 ]

・題名 … 秋夜丘員外(しゅうやきゅういんがい)に寄(よ)す
・作者 … 韋応物(いおうぶつ)
・詩形 … 五言絶句(ごごんぜっく)
・押韻(おういん) … 天、眠


    [ 現代語訳・書き下し文・原文 ]

秋夜寄丘員外
秋夜丘員外に寄す
秋の夜遠くの地にいる丘員外に送り届ける
・寄(よ)す … 遠くの地にいる人に送り届ける

懐君属秋夜
君を懐ひて秋夜に属す
君のことをなつかしく思っている、この秋の夜。
・懐(おも)ふ … なつかしく思う
・属〜 … ちょうど〜にあたる、読み「しょくス」

散歩詠涼天
散歩して涼天に詠ず
散歩しながら涼しい空に向かい詩を吟じている。
・涼天(りょうてん) … 涼しい空
・詠(えい)ず … 詩を口ずさむ

空山松子落
空山松子落つ
人気のない山に松かさの落ちる音が聞こえているだろう。
・空山(くうざん) … 人気のないひっそりした山
・松子(しょうし) … 松かさ

幽人応未眠
幽人応に未だ眠らざるべし
人里離れて生きる君は、きっとまだ眠っていないだろう。
・幽人(ゆうじん) … 人里離れて生きる人
応〜 … きっと〜だろう(再読文字)
     読み「まさニ〜べシ」
未〜 … まだ〜ない(再読文字)
     読み「いまダ〜ず」


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